楽曲ファイルNo.3
音楽処方箋

爽やかな気分こそ健康の原点。
今回は歌曲の王「シューベルト」の名曲「アヴェ・マリア」をご紹介します。

曲名 アヴェ・マリア   フランツ・ペーター・シューベルト(オーストリア1797〜1828)
効能効果 快適な眠りを誘う、胎教
成分 @ クラシック音楽を聴くと、心の安静の波を示すα波が生じます。 そのなかでも、シューベルトの「アヴェ・マリア」は瞑想状態に導く音楽と言われています。 瞑想状態に入ると、心身のよけいな緊張が解放され、リラックスし、創造性が開発されます。 さらに、「1/fゆらぎ」の波長が聴覚を通して脳にはたらきかけ、脳の自律神経の調整によって 感情や情緒を安定させます。このため、快適な睡眠が得られるのです。
A 母親の情緒を安定させることで、赤ちゃんにも良い影響を与えます。 赤ちゃんの情緒をつかさどる右脳の活性化につながります。
使用上の注意 @ 次の症状の方には効果がありません。
  ・イライラしている方・音楽に興味のない方・この曲で嫌な思い出がある
A この曲が聴く人すべてに同じ影響を与えるとは限りません。
B この選曲は音楽療法ではなく、音楽健康法に区別されます。

※ 音楽療法音楽健康法 の違い:音楽療法とは音楽学・心理学・医学の統合的な学問的の上に成立する治療法で、明確な治療目的をもちます。 音楽健康法とは、音楽を聴く・歌う・楽器を演奏することにより気分転換やリフレッシュ効果、やすらぎなどを期待するものです。

エッセイ・・・ シューベルトとアヴェ・マリア
英国の詩人ウォルター・スコットの叙事詩「湖上の美人」の中の6番目の詩に、 31歳という若さでこの世を去ったシューベルトが28歳の時に曲をつけました。 主人公の女性、エレンが湖のほとりの岩の上で、マリア像の前にひざまずいて、 エレンの父の罪が許されることを祈る歌です。「エレンの歌第3番」という名前も持っています。 無数に存在する「アヴェ・マリア」の中で、グノーの作品と並んで最も有名な曲です。 歌曲としてだけでなく、弦楽器や管楽器の独奏曲としてもよく演奏されます。