楽曲ファイルNo.5
音楽処方箋

爽やかな気分こそ健康の原点。
今回はロシアの作曲家、チャイコフスキーの数ある名曲の中から「ピアノ協奏曲第1番」をご紹介します。
第1級の名曲として、多くの演奏かに取り上げられるこの曲は、TVやCM、 ゲームなどにも使われることもあります。

曲名 ピアノ協奏曲第1番   ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840〜1893)
効能効果 チャレンジ精神をもたらす
成分 チャレンジしようという意識には、チロトピンというチャレンジ 物質が分泌されます。これは脳の神経細胞を活性化させ、頭は冴えわたり、記憶力が 増大してアイディア、閃き、という作用のホルモンなのです。この曲で言えば、第1 楽章の音の幅と厚み、深さ、第2楽章の音型変化に富んだ変奏の反復、第3楽章のロ シア特有の素朴さと荒々しさ、力強いクライマックスを聴くことにより、このチロト ピンが多く分泌され、適切な判断力と柔軟な態勢ができて成功する確率も高くなります。
使用上の注意 @ 次の症状の方には効果がありません。
  ・音楽に興味のない方
  ・この曲で嫌な思い出がある
A この曲が聴く人すべてに同じ影響を与えるとは限りません。
B この選曲は音楽療法ではなく、音楽健康法に区別されます。

※ 音楽療法音楽健康法 の違い:音楽療法とは音楽学・心理学・医学の統合的な学問的の上に成立する治療法で、 明確な治療目的をもちます。音楽健康法とは、音楽を聴く・歌う・楽器を演奏すること により気分転換やリフレッシュ効果、やすらぎなどを期待するものです。

エッセイ・・・ ピョートル・チャイコフスキー
バレエ音楽「白鳥の湖」で有名なチャイコフスキーは、4歳で 母に捧げる歌を作曲するなど、幼い頃から知能の発達が早く、並外れた音楽的才能を 示しました。ペテルブルグで法律学校を卒業し、役人になりましたが、4年で辞職して 音楽学校に入学し、本格的に作曲を勉強しはじめ、作曲家としては遅いスタートでしたが、 その後は順調に名声を高めていきました。彼の音楽はロシア人的な憂鬱と人間性から にじみ出た美しい旋律に溢れており、また東洋的な素朴さもうかがえることから国民楽派 と呼ばれました。代表作ではCM"オー人事"で使われている「弦楽セレナーデ」、 「くるみ割り人形」〜花のワルツなどがあげられます。