楽曲ファイルNo.12
音楽処方箋

爽やかな気分こそ健康の原点。
今回は、イタリアの作曲家ジュゼッペ・ヴェルディの「乾杯の>歌」をご紹介いたします。

曲名 オペラ「椿姫」より「乾杯の歌」           ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901)
効能効果 血液の流れを促進する
成分  「酒は百薬の長」と云われている通り、適度のアルコールは脳の働きを促進することが、医学的にも確認されています。日本のお酒に関しての歌は、何か物悲しく、別離とか悲恋とか、とかく人生の暗い面を歌ったものが多いです。これはセンチメンタルで情感を大切にする日本人の好みだからです。
 しかし、外国のお酒の歌は、そのほとんどが明るく、皆で乾杯して元気を出そうとしているものが多く作られています。その中でもヴェルディの「乾杯の歌」は最もよく知られ、大変人気があります。結婚式などの華やかな舞台での定番の曲となっているのも、このような効果があるからです。
使用上の注意 @ 次の症状の方には効果がありません。
  ・音楽に興味のない方
  ・この曲で嫌な思い出がある
A この曲が聴く人すべてに同じ影響を与えるとは限りません。
B この選曲は音楽療法ではなく、音楽健康法に区別されます。

※ 音楽療法音楽健康法 の違い:音楽療法とは音楽学・心理学・医学の統合的な学問的の上に成立する治療法で、 明確な治療目的をもちます。音楽健康法とは、音楽を聴く・歌う・楽器を演奏すること により気分転換やリフレッシュ効果、やすらぎなどを期待するものです。

エッセイ
 このオペラはフランスの小説をオペラ化した、ヴェルディの傑作として残っております。
 内容は、高級娼婦ヴィオレッタ(椿姫)が、田舎の青年アルフレードと恋に陥り、同棲をするものの、アルフレードの父ジェルモンに説得されて別れ、そしてヴィオレッタは結核に冒され血を吐きながら死ぬ、という悲恋物語です。
 ところでフランスでは、この話から椿は「罪を犯す女」や「贅沢でお洒落な商売女」を指すようになりました。日本でも、花が首からポトリと落ちる様子を、縁起が悪いと嫌う人もいますが、現在では日本だけでも2000種類以上の品種があり、魅力的な花として沢山の方々に親しまれています。