楽曲ファイルNo.17
音楽処方箋

爽やかな気分こそ健康の原点。
自分が寝付く前に音楽を聞きながら寝る人はどのくらいいるのでしょうか?
寝る前に音楽を聞くという習慣はやはり、自分達が赤ちゃんだった頃に母親に寝付くまで子守唄を歌ってもらっていたことから始まるのでしょうか。今回紹介する寝るときに聞きたい一曲目はロベルト・シューマン作曲のピアノ曲「トロイメライ」をご紹介します。

曲名 トロイメライ                        ロベルト・シューマン(1810 - 1856)
効能効果 ぐっすり眠りたいとき
成分 トロイメライとはドイツ語で「夢」という意味を持つそうです。 この曲はいろいろな楽器によって編曲されていてとても有名なのでどこかで耳にしたことがあると思う方 がいらっしゃるかと思います。いい曲はいつ聴いても良いと思いますが、特に、おやすみ前の一時、 気分を和らげてくれます。心の不安を癒し、リラックス・安眠効果があります。透き通るようなピアノの調べと 子供時代を思い出させるような甘いメロディーに夢心地になることができるはずです。  
使用上の注意 @ 次の症状の方には効果がありません。
  ・音楽に興味のない方
  ・この曲で嫌な思い出がある
A この曲が聴く人すべてに同じ影響を与えるとは限りません。
B この選曲は音楽療法ではなく、音楽健康法に区別されます。

※ 音楽療法音楽健康法 の違い:音楽療法とは音楽学・心理学・医学の統合的な学問的の上に成立する治療法で、 明確な治療目的をもちます。音楽健康法とは、音楽を聴く・歌う・楽器を演奏すること により気分転換やリフレッシュ効果、やすらぎなどを期待するものです。

エッセイ・・・ トロイメライ
 1810年にドイツで生まれたシューマンはピアニストとして活躍していました。 このトロイメライは1838年、彼が書いた「子供の情景」とよばれる13曲からなるピアノ小組曲のなかの一つです。 このピアノ組曲「子供の情景」は子供達のための曲ではなく、大人たちへの子供時代の回想を目的として書かれた とされています。彼はこの曲は自分達が子供時代に成長した過程を回想させる曲だと言っていたようです。 オルゴールのような優しいメロディーが特徴の「知らない国々」など13曲それぞれが聞く人々を個人的な想像の 世界へと導く音楽として有名です。 合唱曲でもよく知られている「流浪の民」も彼の作品です。ぜひ聴いてみて下さい!